『僕は君たちに武器を配りたい』の書評とサクッと要約|本物の資本主義との戦い方

僕は君たちに武器を配りたい(瀧本哲史著) Amazonほしい物リスト2021
僕は君たちに武器を配りたい(瀧本哲史 著)

瀧本哲史さんの『僕は君たちに武器を配りたい』。瀧本さんの本を読んだのは『ミライの授業』に続き2冊目です。瀧本さんは、若い人を応援、支援したいという想いから本にまとめているものが多いんですね。この本も、現役の大学生や、これから新社会人になる人にぜひ読んで欲しいなと思いました。

わたしも、人生の中でもっと早く読んでおきたかったかも…。

というのも、この本が出版されたのは2011年。その年、私は26歳。転職2社目が会社清算し、フワッとした状態で働いてました。2社目もECをやってたのですが、輸送面ではグローバル化というものの便利さを感じつつも、競合も多く大変な苦戦でした。

『僕は君たちに武器を配りたい』のなかで、コモディティ化から脱却する一つの手段として「ストーリーによって差をつける」というものがあり、まさしくその点はそうなんだと思いました。当時の売り方が楽天やAmazonというプラットフォーム上でのテクニックを駆使して売ろうとするばかりで、それこそすべての企業がやってるため、その他大勢だったんだな…。

あともうひとつ、現実はそもそものマーケット有り無しの話だったのかも…。ECをやっていた当時、資本主義の本質というか、構造をちゃんと理解していれば、もっと違うチャレンジをしていたかもしれないなと思いました。

ところで、この数年、資本主義に懐疑的な意見もよく聞くようになりました。斎藤幸平さんの『人新世の資本論』などでは、グローバル化とテクノロジーによって、一部の企業に富が集中するようになり、超富裕層と労働者とで格差が広がるばかりというような論調です。

斎藤さんの著書はちょっと刺激的な展開で進み、脱成長というワードで減速する社会を目指そうというものです。危機意識としては、瀧本さんも同じものを持っていて、瀧本さんはあくまで資本主義(それも日本的なものではなくグローバルな)のなかでの戦い方を僕らに教えてくれようとしています。

瀧本さんは、「本物の資本主義」がいよいよ日本にやってきた、という風に課題を投げかけています。

日本はそれまでもずっと資本主義ではあるのですが、さまざまな産業が規制などに守られて、コントロールされていた側面があり、最も成功した社会主義国とも言われるのだとか。

ところが、グローバル化とテクノロジー、ネットワークの発展によって、例えば人材競争も日本だけではなく、世界のなかでの競争になってきています。資本主義は、同じ性能のものであればより安く生産できた方がいいという世界。ということは、同じ成果をあげることができる人であれば、より安い給料で働いてくれる人を採用するということ。

そして、同じ成果を上げられる人が増えてしまっていて、人材がコモディティ化してしまったために、賃金が下がっていく。

そうしたコモディティ人材になってしまわないために、「投資家」の思考を持つことが「武器」になるというのが瀧本さんの話。コモディティではなく、替えの効かないスペシャルティ人材になることを勧め、投資家として考えるとはどういうことかということが、力強いメッセージとともに書かれています。

瀧本さんの本は、3冊目もすでに昨年の誕生日に頂いているので、楽しみです!

僕は君たちに武器を配りたい
僕は君たちに武器を配りたい

本の概要と要約

『僕は君たちに武器を配りたい』の問題提起
『僕は君たちに武器を配りたい』の問題提起

著者の課題
日本に本格的に到来した資本主義により格差社会が広がるのはほぼ間違いない。特に悲惨なのは新卒で社会に出ようとしている学生。

解決方法
資本主義の本質を理解し、この社会を生き抜く投資家的に考える武器を手渡したい。

『僕は君たちに武器を配りたい』の要約
本物の資本主義が日本にやってきた
『僕は君たちに武器を配りたい』の格言と名言
投資家の頭で考えるクセをつける

内容
・本物の資本主義が日本にやってきた
 ー今までの日本は…
  ー擦り合わせの護送船団方式
  ー政府が産業をコントロール
  ー日本は最も成功した社会主義国とも?
 ー本物の資本主義
  ーより安く、より良い商品が社会を進化させる
・すべての産業がコモディティ化
 ー人材のコモディティ化
 ー努力神話はもう通じない
 ーグローバル化とネットワーク化で海外とも人材競争
・コモディティ化が賃金を下げる
 ー医者も余っている、MBAもハーバードなど以外は飽和
 ーTOEIC900点なんて人は多い
 ー同じ条件で安く働いてくれる人を採用する
・コモディティではなく、スペシャルティになれ
 ースペシャルティとは他の人には変えられない人材
・投資家の頭で考えるクセをつける
 ー投機ではなく、投資
 ー投資家の思考で世の中の見方が変わる
・瀧本哲史の教え
 ー日本は先細る。英語は必須。海外も視野に。
 ー現在絶好調な会社に就職しても、うま味はない(数年後に輝きを失う)
 ー生産性の低い40代、50代が幸せそうにしている会社には入るな
 ーこれからのビジネスは差異が左右する。商品では差がつかないのでストーリーで差をつける
 ー自分の頭で考えない人はカモ
 ーしょぼい競合がいるマーケットを狙え
 ー学生時代に起業するな。一度就職してその企業を分析して叩き潰すくらせ
 ーサラリーマンは他人に命を預けっぱなし
 ーメディアは信用するな。誰かが伝えたい情報が載っている
 ー自分の少数意見が将来多数意見になれば報酬が得られるのが資本主義

著者:瀧本哲史とは

京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授。エンジェル投資家。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、マッキンゼー&カンパニーにて、主にエレクトロニクス業界のコンサルティングに従事。内外の半導体、通信、エレクトロニクスメーカーの新規事業立ち上げ、投資プログラムの策定を行う。

独立後は、企業再生やエンジェル投資家としての活動をしながら、京都大学で教育、研究、産官学連携活動を行っている。全日本ディベート連盟代表理事、全国教室ディベート連盟事務局長、星海社新書軍事顧問などもつとめる。著書『武器としての決断思考』(星海社新書)

2019年8月に逝去されました。47歳。

●記事
【瀧本哲史インタビュー】流されるまま東大:消化試合としての人生(UmeeT 2016.4.11)
追悼 瀧本哲史さん 30年来の友人が語る「天才の人間性」(Forbes JAPAN 2019.8.18)

●公式
Twitter:瀧本哲史bot @ttakimoto(亡くなる数日前まで更新されている)
facebook:瀧本 哲史

本の解説と感想

勉強できてもコモディティ

勉強(努力)と収入は比例しない。残念ながら、それが今の日本の現実なのだ

『僕は君たちに武器を配りたい』p16

勉強すれば、安泰した生活ができるという、まことしやかな努力神話があります。子どもの頃、親に「勉強しないと偉くなれいよ」とか脅されたりした人も多いかもしれませんが、勉強ができたところで、どのくらいの人がハッピーなのでしょうか。

瀧本さんは「医者ですらワーキングプアになりつつある」と書いています。勤務医は労働環境の激務さと報酬が見合っておらず、開業医は患者を奪い合う。歯医者はコンビニ以上に存在するらしいですね。

会計士、弁護士も増え続けると人余りの状態になります。日本は人口も減り、シニアも元気なまま過ごす方も多く、士業の方たちも余る時代になってきています。

私が大学院に通って修めたMBAも、ハーバードなどトップ以外はほとんど価値はなく氾濫していて、もはや「わたしMBAです」ということすら恥ずかしさを覚える日々を送っています。

もっと身近では、資格。例えば簿記やTOEIC。スキルを証明する試験はたくさんありますが、それらを取得したからと年収が上がった人がどれくらいいるのか…実際、「TOEIC900点というだけ」という人が、稼げるわけではありません。

瀧本さんは、学び続けなければならないという意識にさせることを「不安解消マーケティング」と言っています。福沢諭吉の『学問ノススメ』ですら慶應義塾大学のマーケの一貫だったというコメント。

勉強はとてもいいことだと思うのですが、なぜそれらがコモディティ化していくかと言うと、インターネットとグローバル化。教育コストはネットの発達によって劇的に下がっています。MBAだってオンラインで取れる時代です。英語もオンライン英会話で低価格でできるし…

本物の資本主義がやってきた

「勉強できてもコモディティ」という流れで資本主義の構造を説明しましょう。

資本主義でのビジネスは、より良いものをより安くつくることを目指します。TOEIC900点の人が等しく生み出せるモノがあったとして、たくさんいる900点取得者の中からより安く働いてくれる人を採用することになります。

こうして、それぞれの企業・生産者が自由競争のなかで「より安くよりいい商品」を作ることを目指します。

しかし、これまでの日本は「護送船団方式」で、落伍者を出さないような政府のコントロールが一部ありました。(護送船団方式とは、同じ方向に進む船団のなかで一番速度が遅い船に、全体が速度を合わせて進む方式のこと)

過去、実際にあったものでは銀行。預金金利はどこも同じ、手数料や営業時間も同じ。民間のなかでもありがちなのが複数の業者が結託して価格を生産量をコントロールしようとするカルテル。また、カルテルとは言わないまでも、携帯電話料金とか参入障壁が高すぎて横並びもいいところでしたね。

これが、グローバル化するといよいよ崩れ去ることになります。今までは日本だけの戦いだったはずが、海外の大企業は「世界」という規模で競争を仕掛けてきます。

音楽配信、動画配信。日本企業、太刀打ちできません。これまで規制があって守られていた産業も、抜け道でいつの間にか侵食されるなんてこともあります。日本的な感覚でいると世界に飲み込まれて行ってしまうわけです。

昨今、日本人の賃金が上がっていないと騒がれることも多くなりました。これが意味することは、人材もコモディティ化しているということ。日本人の価値がグローバル人材市場のなかで相対的に価値が低いからそうなっているわけです。

資本主義の中で生き残る4つのタイプ

瀧本さんは、人材のタイプを6つに分類しています。

  1. トレーダー(商品を遠くに運んで売ることができる人)
  2. エキスパート(自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人)
  3. マーケター(商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人)
  4. イノベーター(まったく新しい仕組みをイノベーションできる人)
  5. リーダー(自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人)
  6. インベスター(投資家として市場に参加している人)

このうち、トレーダーとエキスパートが生き残っていくのが難しいのだそうです。

トレーダーというのは、わかりやすく言えば代理人。中間マージンをとって利益を得ようとする会社はめちゃくちゃ多い。それこそ誰でもやれることなので最初からコモディティであり、最近では代理店を挟まずとも対応できるようになってきています。

旅行代理店を通さず、ネットを通して海外のホテルに直接予約もできるし、ECで直販もできる。

エキスパートは年収が高そうですが、テクノロジーの進化や社会の変化スピードを考えると、10年単位で生き残るスキルというのはなかなかない。陳腐化してしまうし、必要なくなってしまう。

生き残れるのは、「マーケター」「イノベーター」「リーダー」「インベスター」の4タイプ。ただし、このうちどれかを目指せ!ということではなく、いずれのタイプの顔も持ち、状況に応じて使い分けることが望ましいそうです。

マーケター

マーケターとは、新しくない要素の組み合わせで「差異」を作り出せる人のことを指します。若干イノベーターと重なる気がしますが、どこかの業界でうまくいったものを別業界でハマるところを見つけられる人、と言ってもいいかもしれません。

ある分野ではコモディティ化して価値を失ってしまった技術でも、全く別の分野に応用することで新しい価値を生み出す可能性があるんです。

本書の例では、英語教師の話。偏差値が低い高校ではもがいていたものの、外国人向けの日本語教師になると、大当たりしたそうです。自分のスキルをどの市場でどのように売るかというマーケティング能力があることで、コモディティを抜け出しました。

同じような話が士業のマーケティングでもあります。会計士業界では「節税商品(商品というよりはそういう手法ですが)」を作っている人たち。自分たちでマーケットを作り出しているんです。弁護士だと、敵対的買収を専門にしたり、過払い金請求に集中したり。

イノベーター

イノベーションとは、「既存知と既存知の新結合」といったのがシュンペーター。この考え方は瀧本さんのいうマーケターに近く、ここでは常識を覆す人、という意味で捉えたほうがよさそうです。

例えば、「その業界で常識とされていることを書き出し、ことごとくその反対のことを検討してみれば良い」とか「落ち込んでいる業界にこそ、イノベーションのチャンスが眠っている」というような目線を持つ人たちです。

確かになと思ったのは、「うちには競合がいない」という経営者はアウトだ、というところ。もし本当にいないのであれば、そもそもそこにマーケットがないということ。しょぼい競合がいることがチャンスだという。

イケてないことをやっているけど、マーケットがそこにあるなら、イケてないやり方を潰してがっちりハマる提案を消費者にしていけばいいわけですね。

リーダー

本書で書かれているリーダーは2種類ある印象で、ひとつはカリスマ、もうひとつはマネジメントできる人。

世の中のほとんどの人は凡人。なので、その人たちをうまく使うことができるスキルはとても重要です。一方で狂気の人は自然にフォロワーが付くかもしれませんが、マネジメントするわけではなく、どこかぶっ飛んだことをやる人

インベスター

ここでいう投資家は、「お金を出して投資する」というだけの意味ではなく、「リスクを取って、リターンを得る」という考え方ができる人を指しています。詳細は後述します。

投資家の頭で考える

「現在絶好調な会社」に就職することは、言葉を変えると、「数年後にはほぼ間違いなく輝きを失っている会社」に就職することとほとんど同義である

『僕は君たちに武器を配りたい』p98

投資家の思考で考える、ということが分かりやすかったのが、この就職の話。「ブームになってから投資するな」というのが投資の鉄則。いま絶好調なのであれば、その好調なビジネスはやがて色あせる可能性が高いということです。

すぐに思い浮かんだのは、ソーシャルゲーム業界。

モバゲーやグリーといったSNSで展開されたゲームは、めちゃくちゃ儲かるビジネスでした。そこでいくつものイケてるソシャゲ会社が出てきたのですが、アプリへの移行に失敗した企業はかなり撤退しています。gloopsなんてキラキラしてましたけど

DeNAやGREEもゲーム分野では勢いを無くしてますし、パズドラのガンホー、モンストのミクシィも、続いてはいますが輝きを失っています。

就職先の話以外にも、投資家の考え方には次のようなものがあります。「分散」であったり「リスクとリターン」です。

ひとつの銘柄に投資しないというにも投資の鉄則。そこに絡んでくる話がリスクとリターン。カジノで1か所だけに投資するのか複数個所に投資するのかという話です。

実生活で考えてみましょう。日本で年収400万円の人が、10倍の借金をして35年ローンを組んで家を買うのは投資としてはリスクが高いと言えます。経済状況の悪化が懸念されることや、確率が高いと言われている地震を考えると…

また、サラリーマンでいることや、専業主婦でいることも危険です。専業主婦は夫に自分の人生を預けている状態だし、サラリーマンも会社に人生を預けていることになる。

なので、自分が取れるリスクの範囲をちゃんと考えて、自分自身で人生をコントロールしようということですね。

瀧本哲史の格言抜粋

『僕は君たちに武器を配りたい』のなかで、印象に残った言葉をまとめておきます。

勉強ブームの陰には「不安解消マーケティング」がある。勉強すれば大丈夫と安易に思うな!

『僕は君たちに武器を配りたい』p29-30

何のために勉強をするのか、という目的が大事だなと思います。自分に欠陥欠損があると思ってしまって、穴埋めのために勉強するのではなく、経理で働きたいから簿記2級とる、とか別に就職は考えていなくても自分で必要だと思った知識の水準を確認するためにとるというものでもいい。

全産業で「コモディティ化」が進んでいる。賃金を下げないためにはコモディティになるな!

『僕は君たちに武器を配りたい』p41

今の会社にいる限りは、なかなか年収は上がりにくい。経営者としては今までこの給与で働いたんだから、今のままでいいでしょ…と思う。意外と転職をすると、転職先にはないスキルを自分が持っているかもしれないので、年収は上がる可能性もある。もちろん、競争はあるけど。

一部の「頭のいい人」ではなく、「より安く、よりいい商品」を作る人間が、社会を進歩させるシステムが資本主義

『僕は君たちに武器を配りたい』p56

なので、基本的に資本主義は競争が社会を前進させるということ。より安くよりいいものを作る手法は、意外なところからやってくるかもしれないので、ある日突然職を失うことがあるかもしれない。そのほうが社会にとっては便利だと判断されてしまうということ。

現役学生が起業するのは「高学歴ワーキングプア」への道。コモディティ企業を作るな!

『僕は君たちに武器を配りたい』p82

学生起業というのは、すごく憧れなワードですし、普通のサラリーマンである私からすれば「すごい」と思うのですが、瀧本さんはお薦めしていない。なぜかというと、マーケットのなかでの「常識」を知らないので、コモディティな企業を作ってしまう可能性が高いのだとか。一回、会社に入ると、その会社や取引先のイケてない部分が見えてくるので、そのチャンスをものにすればいいということ。

専業主婦はハイリスク。「婚活」ブームに踊らされずに、女性もキャリアを目指せ

『僕は君たちに武器を配りたい』p82

婚活がどうこうとうよりは、専業主婦という生き方がリスクが高いってことですね。確かに、パートナーが職を失ったりした場合、とても苦しい生活がまっている可能性があります。

日本の国内市場は先細り間違いなし。海外で働くことも考えよ!

『僕は君たちに武器を配りたい』p93

英語が話せないという劣等感から、なかなか海外で働くというのが選択肢に入らないんですよね…。時間が有り余っていたときに留学しておけばよかったのかな…

生産性の低い40代、50代社員が幸せそうにしている会社には入るな!

『僕は君たちに武器を配りたい』p105

若い人が活躍している方が、トレンドを押さえ続けて持続的に成長する企業な気はします。例えば、リクルート。起業する人多いですよね。サイバーエージェントも20代30代が中心です。両社とも伸び続けている。でも40代50代の人はどこに行けばいいんだろう?

ようは年齢ではなく、マーケター、イノベーターのようなポジションをしっかりとれるような人材になっておくことが大切なんだと思います。

企業や商品で差をつけることは難しい。差をつけるには、ターゲットとなった顧客が共感できるストーリーを作ること

『僕は君たちに武器を配りたい』p145-146

服飾、日用品、化粧品なんかは、その性能にほとんど差がありません。コモディティ産業を見てみると、ことごとくブランド戦略が重要になっています。そのブランドに自分の感性が共感するかどうか。共感こそが選択理由。

「自分の頭で物事を考えない人」はDQNビジネスのカモにされる

『僕は君たちに武器を配りたい』p167

基本的に商売人は安いものを高く売るもの。自分の頭で考えられない人は、言葉巧みに不安解消マーケティングにハマり、高額な商品を買わされてしまいます。いや、実は情報弱者ではないと思っている多くの人も、何らかカモになっている。わたし、ロボアドで積立しているんですが、明らかに手数料高いんですよね笑

イノベーションのチャンスは「今しょぼい業界」にある

『僕は君たちに武器を配りたい』p186

これは金言だったな~。ビジネススクールの経営戦略まわりのケースを振り返ると、ことごとくこの要素がありますね。「今しょぼい業界」という表現がいい。競合がいないのであればマーケットは存在しないし、しょぼい企業しかいないけど需要があるのであればマーケットがあり、シェアを奪える可能性がある。

世のほとんどの人は凡人なのだから、その凡人をうまく使うスキルを学ぶことが大切なのである

『僕は君たちに武器を配りたい』p189

そういうリーダーになれるようにがんばります、としか言えないんですよね。それぞれの個性をいかに発揮してもらって活躍してもらうかはマネージャーとしての責任。

サラリーマンとは知らないうちにリスクを他人に丸投げするハイリスクな生き方。リスクは自分自身でコントロールせよ

『僕は君たちに武器を配りたい』p236

とはいっても、世の中のほとんどはサラリーマン。この言葉が意味するところは、その会社にずっといようとは考えるなよってことだと思います。そのために、別の業界で自分の能力が活用できるのかどうかを常に考えておくこと。

日経新聞を読んでも決して鵜呑みにするな253

『僕は君たちに武器を配りたい』p253

メディアに乗っている情報は、誰かが伝えたいと思っている情報。新聞も事実を各社の目線で解釈して伝えている。しかし、今はすっかり見出しだけで記事の内容を自分の都合がいいように解釈してしまうことが多発。気を付けないと。

人を今の評価で判断しない!

『僕は君たちに武器を配りたい』p254

わかる気もするのですが、自分は「今のその人」をまず評価します。でも人は変化していくということはとても意識しています。話がズレるかもしれないけど、今の部下が将来の上司になることだって十分にありえる。なのでなるべく男性にも「○○さん」というようにしている…という私の将来への投資。

まとめ

『僕は君たちに武器を配りたい』のメッセージとしては、資本主義は競争になるので、そのなかで価値を発揮するのは勉強ではなくて、投資家的な頭で行動することだよってことですね。資本自体投資家が入れるわけですし。

瀧本哲史さんは、恥ずかしながら生前に全く知りませんでした。その人柄であったり功績は、亡くなったニュースとその訃報に直面した人たちの反応から、稀有な人だったのだなと感じます。

出版されている本も多いので、もっとその意志や考え方に触れていきたいと思います。

本の目次

『僕は君たちに武器を配りたい』の表紙
『僕は君たちに武器を配りたい』の表紙
  • はじめに
  • 第1章 勉強できてもコモディティ
  • 第2章 本物の資本主義が日本にやってきた
  • 第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
  • 第4章 日本人で生き残る4つのタイプ、と生き残れない2つのタイプ
  • 第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
  • 第6章 イノベーター=起業家を目指せ
  • 第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
  • 第8章 投資家として生きる本当の意味
  • 第9章 ゲリラ戦の始まり
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