FACTFULNESS(ファクトフルネス)の書評とサクッと要約|ドラマチック本能が人を惑わす

ファクトフルネスの要約 自己啓発

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』に書かれていることは、今まさに新型コロナウイルスの感染によって翻弄される人間の本能がどういったものかを考える、大きなヒントになるなと感じます。

この本はアクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)での読書会を通して、もうずっと前に読んでいたのですが、改めてABDの残骸から読み返してみました。

ぼくは「コロナ禍」という言葉はあまり好きではないです。漢字のもたらす「イメージ」とその意味である禍々しい出来事を指すことで、なんだかべったりとまとわりつくような湿っぽい不気味さを持ってしまいます。この心理的な不安さもまさに、本の中に書かれているドラマチック本能と言えるのかもしれません。

サクっと要約

ファクトフルネスの概要
ファクトフルネスの要約

本の解説と感想

チンパンジークイズをやってみよう

本書の共訳者の方が作ったとされているチンパンジークイズがあります。読み進める前にハッとしてもらいたいなーと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

要約の紙にも書いたのですが、チンパンジーのほうが正答率が高かったそうですよ。エリートほど答えを間違えるそうなので、全問不正解だったら超エリートですね(笑)

本書のなかにも記載があるのがこちら。

『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』チンパンジークイズ
世界の事実にまつわる12の質問にチャレンジ

日本にまつわるファクトフルネスクイズがこちらです。やっていくとなんとなく正解の方向性が分かってしまうので、何も知らない人に試してみるとはっきりするのではないでしょうか?

『ファクトフルネス』風?日本の事実が学べるニホンザルクイズ
日本の事実にまつわる12の質問にチャレンジ

ドラマチック本能はリスク回避のため?

ドラマチック「本能」というからには、人間と言う生物が進化の過程の中で染みついたものということ。本当にそこまでのものなのですかね。

すべての生物の本能が「生き残る」ことだとすると、この本で挙げられている10の本能は人間がサバイブするために身に付けたもの。そう考えるといくつかの本能、ネガティブ、恐怖、過大視、単純化といったものは、生き残るためのリスク回避のための本能と言えるのかもしれません。

その他に語られている本能(分断、宿命、パターン化、単純化)は、人間の認知力には限りがあるという前提で、分かりやすくしようという「能力」でもあるのかもしれないなと思いました。

ドラマチック本能は、ダニエル・カーネマンなどが研究した行動経済学ともリンクする気がします。人間は必ずしも合理的ではない選択をする。

人間の心理を弄ぶメディアの恐ろしさ

人間は本能的にドラマチックだという前提で、ぼくたちの心を時に幸せにし、時に弄び、果てに残酷なまでに傷つけるのがメディア。

大衆、という言葉でひとくくりにされる僕たちが手にする情報は、多くの場合において生の声はありません。今でこそ政治家の会見がYoutubeなどで全公開されたりしますが、それでも全部見るほど人は真実に興味がありません。ついダイジェストで済まそうとします。そのダイジェストでフォーカスする部分が偏っていた場合、さらに切り取り方で本来的な意味通りに伝わらないようになり、扇動される可能性があります。

新型コロナウイルスを取り巻く一連の報道ではそれが驚くほどこの本をなぞるようにわかります。数字が独り歩きする。一事をもってそれが全てだと言う。抑制された行動のストレスからなのか批判ばかりが目に付く。誰もが批判の矢面に立たされることを恐れて、声を大にして前向きなこと言えない状況を生み出している。

ファクトフルネスという「自分」で「事実」を見つめることの大事さをまざまざと感じるところです。ですが、本当の情報が果たしてどこにあるのか、私は何も分からない情弱な人です。海外の情報を見ればと言われても、どうやってそこへたどり着くのか、それらしいものを見つけてもそれが何らかのコントロールをしようと思って作られたものではないと言い切れる自信がありません。そう考えると、自分の中で確固たるソースを持ちながら、別のソースではどう書かれているのかもしっかりと把握しておくということなんでしょう。

知識を定期的にアップデートしよう!

ドラマチック本能がもたらす不幸な選択を抑止するには、まずは自分自身にもドラマチックな本能があるものだと受け入れるということですかね。そして、世界の知識を日々アップデートすること。学ぶことをやめない。知ったかぶりをしない。

事象の解釈を多面的にみることも大切。知識を得るために新聞・テレビ・WEBなどメディアに触れないわけにはいかないので、一つのメディアだけではなく複数のメディアに目を通す。それらを自分から情報を取りに行かないといけない。(なかなか難しいですが…)

この本はどんな本?

ここからは本の概要をまとめています。

何を?
事実に基づく世界の見方を。

誰に?
ドラマチックすぎる世界の見方をして、目の前の事実を誤認する人に。

なぜ?
どんなに優秀な人でも事実に関したクイズの正解率はチンパンジーに負けるから。

内容は?
10のドラマチック本能(①分断本能 ②ネガティブ本能 ③直線本能 ④恐怖本能 ⑤過大視本能 ⑥パターン化本能 ⑦宿命本能 ⑧単純化本能 ⑨犯人捜し本能 ⑩焦り本能)について、そのメカニズムと対処法提案している。
これらの本能に抗うには、知識不足と戦い、定期的に情報をアップデートすることが必要だと主張している。

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