『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』は、想像しやすい内容で、読みやすく、楽しく読めました。つい10年前までは「そんな世界来るか?」と懐疑的だった世界が、わりと目前に迫っている…と感じます。僕が小学生のころとはもう世界が全然違うわけです。ドローンで宅配なんていう世界、法整備さえなんとかなればもう全然できますもんね。
SF作品では、未来を描いているものが多々あります。実現していないこともありますが、人々の妄想がそこに詰まってるわけです。空飛ぶ車や、どこでもドア(のようなもの、VR)など、信じられないようなことが、なんだか同じようなタイミングで可能になりそうな時代です。
空飛ぶ車は、車っぽくはないけどもう試作されているし、ロボットなんかも二足歩行が~なんて言っていたのはもう時代遅れ。いつか「セカンドライフ」という仮想空間が瞬間風速的にもてはやされましたが、よりリアリティをもって存在している。不老不死については、不死とは言わないけど、老化は防げるし若返りも可能だという。
この本では、こうした現実がなぜ「今」なのかという疑問を、ムーアの法則のように加速して進化している複数の技術が絡み合って融合することによって、実現されようとしていると説明しています。それがちょうどいまのタイミングに重なっていると。
10年前はどう思ってたんだろう。
今から10年後に、どのようなサービスや企業が出てきているか想像するのも面白いかもしれません。GAFAは生き残っているのか、没落しているのか。きっといろいろなことが便利になっていると思うけど、満足しているのかはわからないですね。人間は贅沢に慣れるので…
本の概要と要約
著者の課題
複数のデジタル化した技術、指数関数的に加速する技術(エクスポネンシャル・テクノロジー)が、融合することで、空飛ぶ車などのSFの世界が現実になろうとしている。
解決方法
9つのエクスポネンシャル・テクノロジーと、その技術が生まれる過程を把握し、これから来る世界に備える。
内容
・すべてが加速する
-エクスポネンシャル・テクノロジー
-指数関数的技術の意味
-デジタル化すると進化が加速する
-コンバージェンス
-融合の意味
-進化が加速する技術が融合することでさらに加速
・空飛ぶ車も現実に
-AI、材料科学、3Dプリンティングの融合で現実になる
・ムーアの法則
-半導体の性能が一定期間で倍増する
-価格が下がる
-この法則は終わりに近づいているが次のパラダイムが起きる
・技術がデジタル化すると指数関数的に加速する
-これを収穫加速の法則という
・9つのエクスポネンシャル・テクノロジー
①量子コンピュータ
②AI
③ネットワーク
④ロボティクス
⑤AR・VR
⑥3Dプリンティング
⑦ブロックチェーン
⑧材料科学
⑨バイオテクノロジー
・すべての産業が生まれ変わる
-小売
-デジタルアシスタントが買っておいてくれる
-3Dプリンタでその場で製造
-広告・エンタメ
-パーソナライズでメディア消滅
-VRの没入感
-AIによるクリエイター支援
-食料
-食料流通のムダが減る
-培養肉で増える人口にも対応できる
-教育
-画一的教育の終わり
-個人にカスタムできる
-医療・寿命
-若がえりはできる、いつできるようになるかが問題
-人体の部品交換も可能
-金融・不動産
-保険は予測と予防で発生と請求額が減る
-移動が短縮し、あらゆる場所が近場に
・脅威へも対応できる
-水危機
-大気から水抽出
-気候変動
-再生可能エネルギーのスケール化
-雇用
-新しい雇用が生まれる
・世界の大移動がはじまる
-都市に集中
-宇宙への移住
-バーチャル世界
-意識のクラウド化
著者:ピーター・ディアマンテスとは
1994年に創設され、主に民間の宇宙開発を支援する「Xプライズ財団」のCEO。シンギュラリティ大学創設者でベンチャーキャピタリスト。連続起業家としては寿命延長、宇宙、ベンチャーキャピタルおよびテクノロジー分野で22のスタートアップを設立。2008年、Google、3Dシステムズ、NASAの後援を得て、人類規模の課題解決をめざす教育機関「シンギュラリティ大学」をシリコンバレーに創設。MITで分子生物学と航空工学の学位を、ハーバード・メディカルスクールで医学の学位を取得。2014年にはフォーチュン誌「世界の偉大なリーダー50人」に選出されている。
●動画
TED:尽きることのない人類の未来
●公式
オフィシャルサイト:PETER H. DIAMANDIS
facebook:Peter Diamandis
本の解説と感想
コンバージェンスとは
いま多くの産業の構造を破壊し、新しい技術が生まれサービスが立ち上がり、SFのような世界が現実のものになろうとしている理由が、「コンバージェンス」です。
コンバージェンスとは融合。融合するのは、「エクスポネンシャル・テクノロジー」という急激な速度で進化する技術。空飛ぶ車は、 AIによるフライトシミュレーション、材料科学による耐久性、3Dプリンティングによる部品の製造といった、複数の技術が融合することによって実現しようとしています。
これからの世界は、このコンバージェンスが鍵となります。
エクスポネンシャル・テクノロジーとは
エクスポネンシャル・テクノロジー(Exponential Technology)とは、シリコンバレーなどで「指数関数的技術」と呼ばれる、緩やかな成長ではなく急激に成長していく技術のことを指します。ひとたび加速すれば、加速が加速を読んで倍々に進化するようなイメージです。
テック業界では、「ムーアの法則」と呼ばれるものがあります。これはインテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが半導体の性能が一定期間で倍増していくことが発見し、テクノロジーの進化スピードを語る際によく引き合いに出される法則です。ムーアの法則が当てはまるのは半導体だけではありません。シンギュラリティ大学の共同創設者であるレイ・カーツワイルが、「テクノロジーがデジタル化するとエクスポネンシャル(指数関数的)な加速がはじまる」つまり「コンピュータを使ってさらに新しいコンピュータを開発していく」ように、どんどんベースアップしていく収穫加速の法則というものを提唱しています。
本書の中で、文章中に「9つのエクスポネンシャル・テクノロジー」と書かれていたりするのですが、明確に9つが挙げられていませんでした。一応、わたしなりに整理・理解したのですが、間違っているかもしれませんのでご容赦ください…
1.量子コンピュータ
従来のコンピューティングが「1」「0」かの情報の集まりだったのに対し、量子ビットは「重ね合わせ」の状態、つまり同時に複数の状態になるというもの。ムーアの法則が限界を迎えるとされていて、その解決にもなるそうです。半導体の進化はトランジスタ同士の間隔を狭めて、1チップあたりの搭載数を増やしてきたものの、電子が飛び移るようになってしまい、かえって処理能力が阻害されるようになってきました。それを解決することが期待されています。
2.人工知能・AI
機械学習、深層学習など言われますが、この数年で私たちが感覚的にも進化を感じるテクノロジーではないでしょうか。使用するためのデータが容易に取得できるようになったことも理由でしょう。SNSなどで大量に投稿されるようなビッグデータによって日々進化を遂げていきます。iPhoneのsiriなどのコミュニケーションからニュースフィードや広告のレコメンド、音声認識。これらの正確性は、私たちがネコ画像に「いいね!」をしたりすることによって加速度的にデータが蓄積されていくのです。
『アイアンマン』の主人公、トニー・スタークがAIジャービスと普通に会話をしている世界も、もう目前です。
3.ネットワーク
ネットワークは輸送手段である(p70)。デジタルではない世界からネットワークを理解するなら「道」を想像してください。日本であれば東海道五十三次のような街道、ヨーロッパやアジアではシルクロード。このような「道」は、モノを運ぶために人類が荒野を一歩ずつ進まなければならない世界に革命を起こしました。道が整備されれば、牛車なども走らせることでもっと早く移動ができます。
輸送手段のイノベーションは、グラハム・ベルの電話。そこから今では無線でのデータ通信が可能になっています。windows95の時代でも革命的でしたが、あのころはカラープリンタで画像印刷するのに10分以上かかった気がしますが、いま、みなさんがこの一文を読み終わる前に映画のダウンロードが終わるような時代になっています。
4.ロボティクス
ロボットは、人々の妄想の産物。からくり人形のように人型で自動で動く存在がSFでよく登場します。そういう捉え方をすると、人型ロボットを想像しがちですが、ロボティクスは自律的に何かの作業を行うということができればいいもので、人型はマストではありません(が、人は人型ロボットに憧れるのかボストンダイナミクス社の二足歩行ロボット※動画※に驚愕するのですが)。東日本大震災で原子炉に投入されたロボットが動かなくなってしまったころから、課題意識もあいまり進化し続け、災害、高齢化、介護への解決策として期待されています。
5.VR・AR
物理法則の世界を書き換える技術です。五感をコンピュータが作る世界に転送できます。過去には『セカンドライフ』というバーチャル世界が取りざたされましたが、いまではリアリティをもって、没入感を伴って新しい世界が作られようとしています。
6.3Dプリンティング
1980年代から存在し、そこから加速度的に進化を遂げます。材料あえあれば、その場で「モノ」を製造することができ、この技術は物理的な輸送を解消したり、在庫がなくなるようなサプライチェーンにイノベーションを起こすようになります。漫画の話ですが『宇宙兄弟』では、地球から月にモノを輸送することがコストがかかりすぎて難題になっていたところ、月のレゴリス(月にある砂)を材料にして現地調達するという解決策が採用されていました。
7.ブロックチェーン
ブロックチェーンはこの10年で文字通り加速度的に浸透しました。2008年、サトシナカモトの論文からスタートした理論から仮想通貨ビットコインが生まれました。最初にビットコインに価値が付いたのは2枚のピザを1万ビットコインで買うというアクションだったそうです。これが1ビットコイン0.0025ドルとなって、1ビットコイン約500万で取引されています。
8.材料科学・ナノテクノロジー
材料科学というのは、新しい材料の発見、そして開発の科学です。日々研究され新しい素材ができたりするわけですが、この研究に加速度的な進化をもたらしたのがAI。元素を何億通りに組み合わせることで今まで人の手による実験でしかできなかったことが短時間でできるようになったのです。
9.バイオテクノロジー
生物学と技術が融合したバイオテクノロジーは、様々な課題克服しようとしています。かつてヒトゲノム解析に莫大な予算と時間をかけてきましたが、いま人一人のゲノムを調べるのに数日足らずで、しかも千ドルというコストで可能になっています。この技術の進化によって、遺伝子を編集することができるようになり、遺伝子疾患との戦いにおける協力な武器になっています。
ところで、これらのようなエクスポネンシャル・テクノロジーはどのようなプロセスを経ていくのでしょうか。本書では6つのステージが示されています。
1.デジタル化
テクノロジーがデジタル化、つまり「1」「0」のバイナリコードに転換できるようになった状態。こうなるとムーアの法則に則った加速がはじまる。
2.潜行
大きな注目を集めるが期待に応えられない状態が続く。例えばビットコインが登場した頃のような状態。ガートナーのハイプサイクルのイメージでしょうか。
3.破壊
本当の意味で世界に影響を与え始めるとき。既存の製品サービス市場産業を破壊していきます。3Dプリンティングは、1兆ドル規模の製造業を脅かしています。
4.非収益化
既存製品やサービスにかかっていたコストがすっかり消えてしまう状態です。例えば写真フィルムや現像にコストがかかっていたが、デジカメを経て、今では誰もがスマホでコストなど考えず写真を撮ります。
5.非物質化
非物質化とは製品そのものが消えることです。カメラ、ゲーム機、テレビ、かつて独立した製品だったが、あらゆるものがスマホに標準装備されています。日本ではCDショップは残っていますが、世界のほ多くでは消滅しつつあります。
6.大衆化
スケール化して一般に広がるステージです。富裕層だけしか手に入れられなかったものが誰もが手にすることができる状態です。
加速を加速させる7つの力
エクスポネンシャル・テクノロジーは、それ自体でも加速的に進化していきますが、また違う要素の影響によって、加速がさらに加速していくような環境が生まれます。
1.時間の節約
コンピュータの性能が向上することで、研究などにかける時間が節約されます。移動手段が短縮されたり不要になると、その時間をまた別のことに使えます。
2.潤沢な資金
起業したりする際にクラウドファウンディングなどの仕組みができたり、莫大な資金を持つ投資家や企業の誕生など、資金調達が容易になってきています。
3.非収益化
かつては資金力のある企業や政府系研究機関しか使えなかったツールが、今では唯に近いコストで誰でも使えるようになっている。
4.天才の発掘のしやすさ
数学の天才ラマヌジャンは、ケンブリッジに手紙を送り目にとまったことにより表舞台に立つことができた。現代は相互接続性とネットワークの拡大によってその発見を妨げる障壁が取り払われつつある。
5.潤沢なコミュニケーション
18世紀のヨーロッパではカフェが情報共有のハブだった。今や地球全体が一つのネットワークでつながろうとしている。
6.新たなビジネスモデル
クラウドやフリーデータエコノミーなど、ビジネスの価値を高めるための新しいビジネスモデルが登場している。
7.寿命を伸ばす
人間の平均寿命は、疫病や飢餓の克服、戦争の減少によって100歳まで伸びようとしている。これに加え『LIFE SPAN』でも語られるように健康寿命を延ばすテクノロジーも現実のものになろうとしている。
いまの各産業の未来はどうなるか
買い物
新型コロナウイルスの蔓延によって、eコマースを使うようになった方も多いでしょう。この流れはまだまだ続くし、店舗では店員がいなくなる世界も予想されます。店に到着すれば、欲しい服で自分のサイズにピッタリのものが用意され、会計もお店を出ると自動精算。3Dプリンティングによって在庫がなくなり、廃棄物も減ります。もしかしたら、欲しい物はデジタルアシスタントが買っておいてくれるかもしれません。
広告・エンタメ
今でも広告はパーソナライズされたものが表示されています。広告が提案される場はメディアですが、将来的にマスに寄ったメディアは淘汰される恐れがあります。エンタテインメントはその場に行かなくても感動を享受できるくらいVRへ没入していく。今はVRゴーグルが必要だけど、将来的には脳にマシンを埋め込む「ブレイン・コンピューター・インターフェース」によって、デバイスすら不要になるかもしれません。
食料
食料が食卓に届くまでは、生産、輸送など時間がかかり、そのわりに食料の40%は廃棄されています。世界は家畜によって食料を調達していますが、世界の人口増加はまだ続くためこのムダの解決は世界的に課題となっています。牛を育てずにひとつの幹細胞によって培養肉を作ることができ、増え続ける人口にも対応できます。
教育
一人の教師が数十人の生徒に教育しなければならないため教育は画一的になります。AIの進化によって、パーソナライズが可能になり、一人ひとりに最適な学習を提供することができるようになります。VRやARによって「体験」すら容易に得られます。
医療・寿命
すでに若がえりはできる方法は提案されており、問題はそれがいつできるようになるかに焦点が当たっています。人体の部品交換も可能であり、すでに豚の肺を人間に移植するということが可能になっています。将来的には3Dプリンタによって動物を使わずに肺を生成することもできるかもしれません。
金融・不動産
保険はどんどんコストが下がっています。これは今まで保険の設計に必要だったノウハウであったりがAIを駆使して可能になったからです。さらに予測と予防を推進することによって発生数や請求額が減少する傾向にあります。いまでもアプリを用いて運転を管理したりしていて、ドライバーが意識的に安全運転するようになっています。不動産については、移動が短縮し、あらゆる場所が近場になっています。VR空間への没入によって、あらゆる体験が家で可能になっていきます。
本の目次
- 第一部コンバージェンスの破壊力
- 第1章コンバージェンスの時代がやってくる
- 「空飛ぶ車」は現実になる
- テクノロジーが「融合」しつつある
- 空飛ぶ車の三つの条件ーー「安全性」「騒音」「価格」
- 「ローカルでリニアな時代」は終わる
- 自動運転者のポイントは「データ」
- イーロン・マスクの怒りが生んだ「ハイパーループ」
- マスク、トンネルを掘る
- ロサンゼルスからシドニーまで30分
- なぜヒトは未来を見通すのが苦手なのか
- あと10年で世界は激変する
- アバターとロボットの時代がくる
- 2028年の朝
- 第2章エクスポネンシャル・テクノロジーpart1
- 量子コンピューティングと「ムーアの法則」の終わり
- エクスポネンシャル・テクノロジーの六つのステージ
- 進化する人工知能
- 「見る」「読む」「書く」「知覚の統合」
- 『アイアンマン』のAI は実現まであと一歩
- ネットワーク
- 5G、気球、衛星
- センサー
- 第3章エクスポネンシャル・テクノロジーpart2
- 仮想現実
- 拡張現実
- 3Dプリンティング
- ブロックチェーン
- 「材料科学」とナノテクノロジー
- バイオテクノロジー
- CRISPR
- 「パーソナライズされた医療」の時代がくる
- 第4章加速が「加速する」
- 加速を「加速」させる七つの力
- 推進力1時間の節約
- 推進力2潤沢な資金
- テクノロジーが資金を生む
- 新規仮想通貨公開(ICO)
- ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)
- 孫正義のビジョンファンド
- 推進力3非収益化
- 推進力4「天才」の発掘のしやすさ
- 「脳」はここまで開発できる
- 推進力5潤沢なコミュニケーション
- 推進力6新たなビジネスモデル
- 推進力7寿命を延ばす
- ジョブズがあと30年生きていたら
- 平均寿命は「100歳」を超える
- 三つのアプローチ
- 青春の泉
- 第1章コンバージェンスの時代がやってくる
- 第2部すべてが生まれ変わる
- 第5章買い物の未来
- シアーズの成功と没落
- ウォルマート、そしてアマゾン
- eコマース革命は始まったばかりだ
- AI が小売業と「買い物体験」を根底から変える
- レジ係が消える
- 2026年のショッピング
- 小売業はロボットな子には回らなくなる
- 3Dプリンティングが小売業にもたらす「四つの変化」
- 小売業の望みは「体験」
- ショッピングモールはもういらない
- 2029年のショッピング
- 第6章広告の未来
- SNS マーケティングは終わる
- 空間的WEBの時代がくる
- 未来のアップルストア
- ハイパー・パーソナライゼーションの不気味な力
- 「声」のコピーが可能になる
- 「ディープフェイク」の進化
- さらば広告、ようこそJARVIS
- 第7章エンターテインメントの未来
- ネットフリックスのコンバージェンスとは
- 「誰が」「何を」「どこで」
- ユーチューブとスーパークリエイターの登場
- AIクリエイター
- パッシブメディアからアクティブメディア
- ディープフェイクとリアル・フェイク
- 「ホロデッキ」がが現実に
- 「没入」の未来
- パーソナライズの未来
- 2028年の夜
- 感情コンピューティング
- スクリーンのない世界へ
- AR の巨大市場が出現する
- ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)
- 第8章教育の未来
- 「画一的教育」は終わる
- 年10億人の「アンドロイド教師」が生まれる
- 2030年の社会科見学
- 2030年の学校
- 第9章医療の未来
- 娘の難病に挑んだ起業家
- 人体の部品交換
- テック企業が続々参入
- モバイルヘルスの時代が来る
- グーグル、けさの健康状態はどう?
- 遺伝子情報を読み、書き、編集する
- CRIPR×従来型遺伝子治療で1万6000の病を治す
- ロボット外科手術の未来
- AI×3Dプリンティング×ロボットの医療がくる
- 細胞医療
- 新薬開発の未来
- 第10章寿命延長の未来
- 「老化」は克服できる
- 寿命脱出速度
- ベゾスやティール出資するアンチエイジング薬学
- カギは「血液」
- 第11章保険・金融・不動産の未来
- 未来社会を俯瞰する
- コーヒー、リスク、保険の起源
- 自動車保険は終わる
- 「保険」の前提が根っこから崩れる
- クラウド保険の登場
- 「予測と予防」の時代になる
- 金融
- グッドマネー
- 送金システムを変えた「エムペサ」
- ブロックチェーン
- AI の侵攻
- クラウド融資
- 投資
- キャッシュレスの未来
- VR と AR で家を買う
- 「立地」という概念が変わる
- 水上都市
- 第12章食料の未来
- 2030年のキッチン
- 食料のムダをなくす
- 食料流通の全ステップが変わる
- 生産量
- 腐らない
- 垂直農法
- 牧畜業のムダをなくす
- バイオテックとアグリテックが融合しはじめた
- 第5章買い物の未来
- 第3部加速する未来
- 第13章脅威と解決策
- いつつのリスク
- 水危機
- 楽観主義者から見た気候変動
- 発電を変える
- 風力1セント時代
- 太陽光
- コストが劇的に下がる
- 「タダの資源」をここまで生かせる
- 蓄電を変える
- テスラのギガファクトリー
- フロー電池
- 次世代の蓄電
- 加速する EV 開発
- 生物多様性と「生態系サービス」
- ようやくイノベーションが追いついた
- 「自動化」によってはるかに多くの「雇用」が生まれる
- エクスポネンシャル・テクノロジーは雇用にプラス
- テクノロジーは人類を脅かすか
- 視野ーー思考のタイムスパンをのばす
- 予防ーー先回り対策を打つ
- 統治ーー政府をデジタル化する
- 未来を楽観できる三つの理由
- 第14章5つの大移動がはじまる
- 世界は「人の移動」で進歩する
- 「移民」こそイノベーションの原動力である
- 移民は圧倒的な雇用を生み出す
- これからの100年を予測する
- 気候変動による7億人の移住
- 2050年、世界人口の66〜75%が都市に住む
- バーチャル世界への移住
- 「没入感」が人々をバーチャルの虜にする
- VR のカギは「フロー状態」
- 宇宙への移住競争が始まる
- ジェフ・ベゾス
- イーロン・マスク
- 必要なモノはすべて宇宙にある
- ブレイン・コンピュータ・インターフェースという革命
- あらゆるテクノロジーの究極の交錯点
- 「個人の意識」はクラウドに移行する
- 100年で生物の限界を超える「メタ知能」のが生まれる
- 最後に
- 第13章脅威と解決策